本日の介護ブログ『思い出を大切にする』
認知症はわかりやすく言うと脳の病気です。
ただ何もかもがわからなくなったり、一度にすべてのことができなくなるわけではありません。
嬉しいことや楽しいこと、自分がその時感じた想いや、『こうしたい』と思う感情は、そのまま残っているのです。
認知症により今までと性格や行動、雰囲気が違うなと感じたとしても、その人がその人であることは変わらないということを忘れないようにしましょう。
認知症の方はついさっきあった出来事を記憶するのは得意ではありません。
ですが、遠い昔の記憶(長期記憶)はしっかり残っています。
その記憶を思い出そうとする時には認知症の人の脳はものすごく刺激され、自然と記憶力や集中力を使うことになり、それが脳の活性化に大きく影響しています。
そしてよみがえった記憶が楽しい思い出であればあるほど、心理的に安定するという効果もあると言われているため、回想法や音楽療法など、楽しい思い出や記憶をたどることは認知症の予防や緩和にとても効果的です!