本日の介護ブログ『優しさ』
~施設日記~
茶話会(おやつ)の時間になるといつも『お腹いっぱいだからあんたにあげるよ』と職員に自分のお菓子をあげるTさん。
職員も『Tさん食べないの?』と声をかけるが結局『あんたにあげる』と言われ、それが次第に当たり前になっていた。
ある日Tさんと昔話をした際、子供を育てるために自分は食べるものも食べず、子供に皆与えていたら栄養失調で倒れたんだという話を聞いた。
もしかしておやつも職員に気を使ってる?
茶話会の時間にTさんの近くに寄ってみた。いつも通りTさんは『私はお腹いっぱいだからあんたにあげる』そう言ってお菓子を差し出した。
『Tさん私もお腹いっぱいだから半分ずつ食べましょうよ!』と声をかけると『あんた全部食べたらいいよ』とTさん。
『Tさんと半分じゃなきゃ私食べられないよ…』と言ってみるとTさんが『そう、だったら半分だけ・・』と半分(…と言ってもTさんの分がだいぶ少なかったが)分けてくれた。
それから一緒に話をしながらお菓子を食べた。
Tさんがお菓子を食べたのは本当に久しぶりのことだった。
それからチームで話し合い、茶話会はテーブル担当の職員も一緒におやつを食べることにした。
それから1年、Tさんは笑顔でお菓子を食べるようになりました!!
皆さんは利用者さんの言葉の奥にある優しさや想い
どれくらい引き出せていますか?