嬉しい呼び名

嬉しい呼び名

皆さんは人にどういうふうに呼ばれると嬉しいですか?苗字ではなく名前(下の名前)で呼ばれると親しみを感じて嬉しくなったりしませんか?人は歳を取るごとに、いつの間にか呼ばれ方が、パパ・ママ→おじいちゃん・おばあちゃんになって自分の名前を呼ばれることが少なくなってしまうようです。

デイサービスで認知症の利用者さんに『〇〇さん』と苗字で呼んだところ、あまり反応がなかったので今度は『△△さん』と下の名前で呼んでみると『はい』と笑顔で振り返るということがありました。それは認知症になって自分の嫁いで変わった苗字を忘れているからだったのです。苗字は忘れても名前は忘れないのだな…と感じた瞬間でした。また認知症で帰宅願望の強かったYさんがある呼び名で穏やかに過ごされています。それは『先生』です。(Yさんは長い間学校の教職員で、定年後も子供たちにボランティアで勉強を教えていたほど熱心な方でした。)

人はそれぞれ過去の栄光や記憶があるものです。その人が一番嬉しく安心できる呼び名で呼ぶことも、認知症緩和の一つなのかも知れません。

※これはあくまでも事例の中での一つの考え方であり、全ての認知症利用者の方に有効またはサービスに適応するわけではありません。